【BASARA/田村由美】私は「私」を捨てる。復讐の先にあるものとは…。

 

BASARA
basara

それは、遠い遠い未来の日本のお話。「運命の子」と予言されて生まれてきたタタラ。
その双子の妹が更紗(さらさ)、この物語の主人公。
突然の兄の死により、更紗は自分を偽り「予言の子」タタラとして生きていくことに決めるが…。田村由美の長編異色ファンタジー!

作品の冒頭に書いてあるけれど、BASARAって【婆娑羅】っていう意味のある言葉だったのね。
アタシ造語だと思ってたわ。このマンガは1990年の出版だそうで、某戦国もののBASARAゲームよりだいぶ前だし、作者はこの言葉に強く想いを抱いていたんでしょうね。
主人公は双子の妹、更紗。いつも「運命の子」である兄ばかりがはやしたてられてつまらない女の子。
そりゃそうよね、私なんなの?って誰でも思うでしょう。
一年に一回のビッグイベントの誕生日ですら、母親に「後でお祝いしようね」って言われてもう…涙ちょちょ切れるわ。
12歳になった作品のスタート時点ですでに達観しかけてるわね。可哀想に。

でもそんな更紗はすぐに窮地に立たされるの。
兄タタラが王に殺されてしまう。
12歳の女の子にとっては衝撃ね。だけど更紗は、民を率いる為に兄の死を隠して自分が「運命の子」として生きることを決意するのよ。
なんてことでしょう。
田村由美の作品は、キャラクターの描写がとても上手なの。
昔のマンガだからってなめちゃいけないわよ?困難に立ち向かい、もがいて苦しんで解決、その描きかたは今でも十分に通ずる面白さだわ。
【BASARA/田村由美】
設定はありがちなんだけど、内容は深くてとても面白い作品よ。少しでも興味を持ったら読んでみて間違いないわ。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket